しまなみ海道の大三島。大山祗神社の参道にある旅館さわきさんは、「たべきれないほどの新鮮な魚料理」と評判のお店です。
楽天やじゃらんなどの旅行サイトでも高評価の旅館です。
「泊まってよかった宿大賞」を摂ったりもしています。
最近ではサイクリスト向けにメンテナンスができる部屋も設け、こちらも評判になっています。
そんな旅館さわきさんへ宿泊して、私が「失敗したぁ」と思った瞬間があったので、今後さわきさんへ訪問される方の、何かの参考になればよいなと思って紹介しておこうと思います。
旅館さわきさんの夜のお食事の様子
今回は妻とふたりで宿泊させて頂きました。
予約したプランは、一番人気のプラン「大将一押し!来島鯛・幻のあこう等舟盛り付き」です。
プランの内容は以下のとおり。
楽天トラベルからの引用です。
~当館のお食事は個室でのお食事です。~
周りを気にせず、ゆっくりとお話を楽しみながらお食事いただけます♪瀬戸内地魚の舟盛りを味わえる一番人気のプランです◎
急流で有名な来島海峡で育った「来島鯛」や「あこう」「おこぜ」等のお魚の中から、
お客様のお食事のタイミングに合わせて生簀から選び、新鮮な状態で舟盛りに!普段食べるお刺身とは違った食感におどろくお客様が多いです♪
前菜 前菜三種盛り
瀬戸内地魚の南蛮漬け
蒸物 季節の茶碗蒸し(冬季)/ たまご豆腐(夏季)
揚物 蛸・魚皮の唐揚げ
御造 瀬戸内鮮魚の活造り(舟盛り)
煮物 旬魚の煮付け(タモリ・メバルなど)
焼物 鯛/檜扇貝/海老/サザエの炮烙焼き
食事 鯛めし
香物 香物二種
留椀 地魚の潮汁
食後 旬の果物引用元:楽天トラベル
お魚の内容は、そのときの仕入れによって変わるそうです。
私が宿泊したときの揚げ物は、さわきさんで大人気の南蛮漬けでした。
前菜三種盛
前菜3種盛は、豚トロ、サーモンのマリネ、北寄貝サラダでした。
最近はお酒をあまり飲まなくなったので、正直三種盛が出されても「どうしよう」って感じではあります。
「とりあえずビール」という場合であれば、箸付けに丁度良いのでしょうけどね。
瀬戸内魚の南蛮漬け
中居さんが「当旅館の一番の人気メニューです」と出してくれた南蛮漬け。
確か中居さんは「かさご」と「ほご」と言ったと思ったのですが、後から調べたら「かさご」も「ほご」も同じ魚でした。
南蛮酢が漬かり過ぎずカリッと感もあって、とっても美味しかったです。
頭から骨から全部食べることができます。
旬魚の煮つけ
旬魚の煮物は、この日は「たもり」というお魚でした。
この「たもり」というお魚のおいしさについて、野食ハンター茸本朗(たけもとあきら)さんという方がべた褒めだったので、引用して紹介します。
やはりというべきか、非常に美味い。
寝かしたことで旨味が現れたのか、それでも固く締まった身を噛み締めると、口中にぶわっと甘さと脂が広がる。
焼き霜の方はそれに加えてゼラチン質のぷるぷるが強烈で、すべてが混然一体となって口の中にあふれかえる。引用元:野食ハンマープライス
今回私が頂いた「たもりの煮付け」は、残念ながらゼラチン質は感じられませんでしたが、少し薄味の煮付けで上品なおいしさでした。
御造 瀬戸内鮮魚の活造り(舟盛り)
「さわき」といえば、この豪華な瀬戸内鮮魚の活造り(舟盛り)。
特に幻の魚「アコウ」はまだ生きていて、妻は「やだ、可哀想で食べられないぃ~」というのを尻目に、「じゃぁ」と頂こうとすると「ダメ、食べる」と自分の分を囲い込む妻。
「ならばタイを」と箸を伸ばす私に、「皮のついているのはあなた食べて」と、自分は白身の美味しいところばかり先取する妻。
あちらこちら取り合いをしながらも、全然余裕のあるボリュームのお刺身です。
「さすが『旅館さわき』」って感じの新鮮さで、久しぶりに素晴らしいお魚料理を堪能。
「全国旅行支援ありがとう」って感じでした。
焼物 鯛/檜扇貝/海老/サザエの炮烙焼き
お刺身を堪能したあとは、来島でもまれた鯛の姿焼き。
もうこの時点で「これは入らん」と、食べるのをあきらめました。
海老と貝とサザエだけは、「持ち帰りはできないだろう」となんとか胃の中へ押し込んだって感じです。
中居さんへ「鯛の姿焼きは持ち帰りできますか」と聞いたら、ここちよく「はい、パックにつめてお帰りの際のお渡しします」とのこと。
家に持ちかえってレンチンで頂いても、鯛のうまみと甘みがしっかりと頂けました。
評判どおりのお料理。何を私は失敗したと思ったのか
翌朝の朝ごはんもとっても美味しくて評判通りのお料理でした。
では、このページのタイトル「私はなにを失敗したと思った」のでしょうか。
お酒を飲まない私たちは最初からご飯をお願い。
お酒を飲まない妻と、最近はお酒を控えている私は、晩御飯の最初の段階でご飯をお願いしました。
そうすると、提供されたご飯は「鯛めし」だったのです。
それほど濃い味付けの鯛めしではないのですが、それでも、
- お酒の充てに丁度良いやや濃い目の味付けの3種盛と鯛めし
- ごま油の効いた南蛮漬けと鯛めし
- 魚の煮付けと鯛めし
- お刺身と鯛めし
これは、「ちょっと辛い」組み合わせだと思いませんか?
このお料理だと、やっぱ「白飯」だと思うのですが、いかがでしょうか?
最初の段階で「ごはんをお願いします」といって出された「鯛めし」を、気の弱い私たち夫婦は「白ご飯がいいなぁ」とは言えず、大人しく鯛めしを頂くしか選択はなかったのです。
「さわき」さんへダイレクトメッセージを送ってみた
私は「さわきの若旦那」とツイッターで繫がっているので、ダイレクトメッセージを送付してみました。
お料理については、皆さんご紹介のとおり、すばらしいお料理ありがとうございます。
ただ、私たち夫婦はお酒を飲みません。私は以前は酒好きだったのですが、ここ数年はあまり飲めなくなったため、妻との旅行のときは飲みません。
なので、お料理と一緒にご飯と、お味噌汁も頂きたいのです。
「ご飯も一緒に頂けますか」とお願いすると、「最初からご飯ですか」と中居さんが少し怪訝な顔をされ、鯛めしとお吸い物を持ってこられました。
お料理の最初は、味付けが濃い目のオコゼの南蛮漬けと、魚の煮魚。これらの味の濃いお料理と鯛めしの組み合わせはちょっと辛かったです。白飯の用意があったのかどうかわかりませんが、「タコ飯も料理のメニューのひとつだろう」とそのまま頂きました。できれば、白飯と味噌汁をおかわりできたなら、もっと料理を楽しめたと思います。ひとこと、「基本鯛めしがメニューですが白ご飯もありますよ」みたいなお声掛けを頂ければ、迷わず白飯にしました。そんなこともあり、せっかくのダコ飯が楽しめませんでした。
決して文句を言っているつもりではなく、「このような客もいるので、もう少し配慮して頂くと、もっとよいお店になるのに」という意味で、ダイレクトメッセージを送ったのです。
ほどなくして、さわきの店主さんから返信を頂けました。
こんにちは!
ご宿泊ありがとうございました!
お会いできずで残念でした。
最近はお酒を飲まない方も増えているので珍しい事ではないのですが、仲居のご対応に不満を感じられる事となり申し訳ないです。
白ごはんもご用意はしていますが、こちらからそういったお声掛けするのも今後の参考にさせていただきます◎
メッセージありがとうございました!
ひと言「白ご飯はありませんか?」と言えばよかった。
私の後悔とは、「白ご飯はありませんか?」この一言が言えなかったことです。
白米とお料理やお刺身であったら、もっと食事を楽しめたと思います。
妻も「鯛めしとの組み合わせだと、ちょっと残念ね」と言っていました。
もしお酒を飲まない方で、さわきさんを訪問される方がいらっしゃれば、ひとつの情報として参考にして頂ければ幸いです。