「ナショナルサイクルルート」とは?
「ナショナルサイクルルート」とは、国内外にアピールできる、サイクリングのモデルルートなのだそうです。以下、「ナショナルサイクルルート」について紹介したいと思います。
「ナショナルサイクルルート」の目標とは
「ナショナルサイクルルート」の目標は
「サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現」
だということです。
この「サイクルツーリズムの推進による観光立国の実現」のために、モデルルートを作って、このモデルルートを、国内外にもっとアピールして行こうってことのようです。い。
そのためのモデルルートが「ナショナルサイクルルート」ってことなんだね。
「ナショナルサイクルルート」は世界に誇れるサイクリングロードが目標
このモデルルートである、「ナショナルサイクルルート」は、「官民が連携して世界に誇るサイクリングロードの整備」なんだそうです。
「官民が連携して世界に誇るサイクリングロードの整備」をすることで、「 自転車は、二酸化炭素等を発生せず、災害時において機動的」だから「 自動車依存の低減により、健康増進・交通混雑の緩和等、経済的・社会的な効果」を目指して、「 交通体系における自転車による交通の役割の拡大」をさせるとともに、「 交通安全の確保」もしようってことらしいです。
簡単に言えば、自転車は温暖化対策にもなるし、災害のときも機動的に動けるし、健康増進にもなるし、観光客誘致にもつながるから、自転車の役割をもっと拡大させようぜ。ってことなんだね。
そのためにモデルルートを作ろうぜってことになって、選ばれたのが「しまなみ海道」を含む3か所ということのようです。
国交省が目指すのは「官民が連携して世界に誇るサイクリングロードの整備」
しまなみ海道が、この「ナショナルサイクルルート」の候補として、選ばれたってことなんだけど、「ナショナルサイクルルート」の整備の目標は
- 迷わず安全に走行できる環境整備
- 自転車のメンテナンスサービスの提供等サイクリストの受入環境整備
- ガイドツアーの質の向上等滞在コンテンツの磨き上げ等による魅力づくり
- ICTを活用した情報発信を行う
ということ。
しまなみ海道について見てみれば、上の3つはなんとなくできているけど、一番下のICTを活用した情報発信というのが弱いかもね。
このICTが国と連携して、海外へアピールできると、もっとしまなみ海道が、注目を集められるようになって、すばらしいと思うよね。
「ナショナルサイクルルート」整備に向けた取り組み
「ナショナルサイクルルート」の整備に向けた取り組みは、段階的に次のような流れで行われるみたい。
- モデルルートの選定
- 協議会の設置
- モデルルートにおける取組内容の決定
- 取組内容の実施
- 取組内容の評価・改善
今回は、①モデルルートの選定 という段階にあたると思います。
「しまなみ海道」がモデルルートに選定された理由
しまなみ海道がモデルルートに選定された理由というか条件は、
- 複数の市町村に跨がる等、広域的なルートであるか
- サイクリストを惹きつける魅力や、価値創造の素地があるか
- サイクリストの支援に向けて、地域の関係者の協力が得られるか
という、モデルコース剪定の3項目に合致しているということなんだね。
まさしく、しまなみ海道は、全ての項目に合致していると思う。
モデルルートとしてしまなみ海道が選定された理由2
こちらの図は、国交省から借りてきた図。(引用元:自転車活用推進法・自転車活用推進計画について)
この図をみると、まさしく「しまなみ海道」をイメージしたようなモデルルートだと思う。
基幹となる「メインのルート」があって、基幹ルートには、飛行機や船でアクセスできて、島をめぐる「地域ルート」があってね。
モデルルートとなるべくしてなったって感じだね。
モデルルートの取り組み内容(サイクリング環境向上)とは
モデルルートとして、これからの取り組み内容の事例として、4つの取り組み内容の例が紹介されている。
- 走行環境整備(安全対策、案内看板等)
- 受入環境整備(休憩所、サポート体制等)
- 魅力づくり(滞在コンテンツの充実・強化等)
- 情報発信(ルートマップ作成、ICTの活用等)
これらの中で、走行環境整備については、しまなみ海道はブルーラインがあったり、自転車の走行幅を広くとってくれたりしていて、既に少しづつ環境整備がされつつあるね。
案内看板なんかも、しまなみ海道の中では、かなり充実していると思う。
2つ目の「受け入れ体制・サポート体制」についても、ボランティアの「サイクルオアシス」があったり、自転車レスキューや民間の「自転車タクシー」なども、かなり充実していると思う。
ただ、サイクルオアシスについては、利用者があまり知らないという状況もある。
どのように使ったらいいか、わからないという人も多いんじゃないかな。
サイクルオアシスについては、以前の記事でちょっと触れたので、「サイクルオアシスって何?」という人は見て欲しい。
「魅力づくり」と「情報発信」はもう少し力を入れる必要があると思う
しまなみ海道はサイクリングのコースとしては、とっても魅力的なコース。
どこを切り取っても絵になるし、走っていてもとても快適に走れるし、何よりも気持ちがいい。
だけど、立ち寄った先が魅力的かといわれると、そうでない場所も実はある。
例えば、大三島の大山祗神社の参道は、本来もっと綺麗に整備すれば、もっと魅力的な街並みになると思うけど、老朽化が著しく、観光客の姿も殆どみることがない。
このあたりの再生に、もっと補助金などで再整備することができれば、しまなみ海道は、もっと「ナショナルサイクルルート」として、世界にアピールルートになると思う。
まとめ
「ナショナルサイクルルート」に選ばれた「しまなみ海道」。
今後どのような補助金などが出てくるのかわからないけど、しまなみ海道のサイクリングコース自体は、大枠では「ナショナルサイクルルート」に沿ったものに整備できていると思うので、あとは、老朽化した街並みの再生に、有効にお金を使って欲しいなって思うよ。