しまなみ海道のレンタサイクルで、E-BIKE(電動アシスト付きスポーツタイプ自転車)アクションが開始されたというのを聞いた。
E-BIKEアクションについて体験してきたので報告したいと思います。
E-BIKEのレンタルの様子
E-BIKEアクションは、「電動アシスト付きスポーツタイプ自転車の普及」を目的に、しまなみ海道でレンタサイクル事業を行っている、公共のレンタサイクルターミナルと、民間のジャイアントストアで行っている「実証実験」。
一年間の実証実験を行ったあと、その後の展開について検討するということになっているらしい。
なので、この実証実験の間の1年間は「割安」でE-BIKEをレンタルできるということ。
E-BIKEアクションのレンタル代金などの詳細は、前記事を見てね→しまなみ海道で開始されたE-BIKEアクションについて問い合わせしてみた。
今回は、今治側のレンタサイクルターミナル「サンライズ糸山」でレンタルをして、スタートすることにした。
夏休みということもあり、朝8時の受付開始時刻には、すでに数名の行列。
とはいいながらも、E-BIKE(電動アシスト付きスポーツタイプ自転車)アクションについて、まだ周知されていないのか、皆さん通常のレンタサイクルの申し込みをしていた。
レンタルできるE-BIKEの種類がこちらの写真↑↑↑
レンタルできる時間は6時間
このE-BIKEであるが、自転車を借りられる時間が6時間と決まっているとのこと。(公共のレンタサイクルの場合。ジャイアントは制限時間無。)
そこで「6時間縛り」について聞いてみた。
と、こちらの「ちょっとくらい遅れてもいいよねぇ」的な発言を「そんな奴には貸さんけんね」とピシャリと、釘を刺されてしまった。
ということで、「これは6時間でしっかり返さないと叱られるな」という意識付けをされて、表のレンタサイクルの場所へ。
E-BIKEのレンタル台数は20台ほど
E-BIKEのレンタル台数は20台ほど。
係員の人に、「すぐ出払ってしまう感じ?」って聞いてみると「まだ、あまり知られてないから、今のところは余裕があるねぇ。でもだんだん増えて来てるよ」とのこと。
実際に、サイト管理人2ka-tsukaが6時間走って帰って来たときも、8台ほどまだ残っていた↓↓↓
このE-BIKEアクション。まだ始まったばかりということで、係員さんたちもなんとなく「これどうするんだっけ」って感じ。
ともあれ、無事バッテリーも取り付けて頂き、取り扱いの説明を受けて出発。
来島海峡大橋に快適にアクセス
サンライズ糸山を出発して、走り慣れた来島海峡大橋へのアクセス道路を、すごく快調に登っていく。
速度計を見ると時速20kmくらいで楽に出る。
「お~すげ~、ムッチャ楽やん。」と思いながら、来島海峡大橋に到着。
この日は曇りで湿度も高く、非常に蒸し暑い。
来島海峡からエレベータで行けるという馬島を見下ろしながら、「あの島もいつか行かなきゃ」と思いながら、ついついいつもタイミングが合わず、この日も結局眺めただけ。
橋の上で、「どのくらいスピードが出るか試してみよ」っと思い、思い切り踏み込んでみた。
E-BIKE、スピードが出ない
サイト管理人2ka-tsukaは、貧脚である。それでも踏み込めば通常のロードバイクであれば、時速40km以上は楽に出る。
ところが、今回のE-BIKE。踏み込んでも全然スピードが出ない。
メーターも時速25kmから28kmほどである。
しかも、重い。
重いから、思い切り立ちコギ状態で踏み込んでみるのだけど、全然スピードが上がらないのである。
とはいながらも、普通にギアを軽くして踏み込むだけでも時速20km以上は軽く出る。
どうやら、低速は軽く出せるけど、高速はあまりスピードが出せないようになっているらしい。
重くて持ち上がられないE-BIKE
このE-BIKE、走っているときは感じないけど、停めたときは「重!!」っと感じる。
普段ロードバイクで軽々と取り廻しをしているものにとっては、この重量が意外に煩わしく感じた。
普段であれば、堤防の上に乗っけて写真を撮りたいような場所でも、そうはいかない。
一人で持ち上げるのはちょっと無理なくらいの重量はある。
このあたりのストレス感が意外に高い。
亀老山へのヒルクライムは普段の1.5倍くらい早さで
しまなみ海道でもっとも有名な展望スポット「亀老山(きろうざん)」
この亀老山(きろうざん)へのヒルクライムは、サイト管理人2ka-tsukaは、普段だいたロードバイクで25分くらい掛かる。
これが、E-BIKEでは16分くらいで登ってしまった。
約1.5倍の速さである。
とはいいながらも、すごい楽かっていわれると、確かに楽ではあるけれで、ものすごく楽なわけではない。
それなりに漕いでいる感はある。
ひとコギすると、少ない力で沢山進むことができるけれども、それでもやっぱり漕がなければ進まない。
展望台につくと、「亀老山(きろうざん)名物藻塩アイス」は食べたくなるくらいには、やっぱり汗だくにはなるのである。
それと、重いので展望台まで自転車を持っていくのは、余程の力がある人でないと無理だと思う。
こんな写真は、撮れないと思っておいたほうがいいと思うよ↓↓↓。
前回断念した「亀老山」から「カレイ山」チャレンジへ
カレイ山は、大島の中で亀老山(きろうざん)と並ぶ絶景スポットの山。
また、カレイ山は大島産の高級石材「大島石」の採石場所などもあり、他のしまなみ海道の眺めとは、ひと味違った風景を楽しむことができる。
今回E-BIKEで試してみたいと思っていたのが、前回チャレンジして途中で断念した「亀老山」と「カレイ山」のダブルヒルクライム。
亀老山単独、カレイ山単独のヒルクライム経験はあるのだけど、前回「両方登ってみよ」と思ってチャレンジしてみて、実は玉砕された経験がある。
今回、E-BIKEなら行けるのだろうかと思って、チャレンジしてみたというわけ。
結果、E-BIKEの力を借りても、まあまあきつかったけど登れたって感じです。
サクラの名所、伯方島の「開山(ひらきやま)公園」へ
今回、E-BIKEの力がどのくらいのものか確かめようと、サクラの名所、伯方島の「開山公園」へも登る計画を立てていた。
亀老山、カレイ山、開山のトリプルヒルクライムである。
愛媛在住の人の間では「開山のサクラを見て死ね」との言葉もあるくらい、サクラの名所である。
普段から「坂大好きだぜぇ~。」といっている人にとってでも、このトリプルヒルクライムは、かなりハードだろうと思うコースである。
ましてや、「坂大嫌い」のサイト管理人2ka-tsukaである。
今回、E-BIKEを借りてトリプルヒルクライムに挑戦してみようと思ったのは、「うまく使えば、サクラの時期に3つの展望台から、しまなみのサクラの綺麗な風景が、撮れるのはすばらしいじゃん」って思ったから。
というのも、開山公園も標高はそれほどない割には、勾配がキツイ。
今年の春は、岩城島のサクラの名所「積善山」に上ったあと、この「開山公園」にも上ろうとして、途中で足をついてしまった経験がある。(←どんだけ貧脚なん)
で、今回の開山である。
これが驚くことに、かなり軽く登ってしまったわけなんです。
宮窪峠を10分弱で越える
しまなみ海道の中で、「宮窪峠は嫌い。」「長く続くダラダラ坂がいや」という方は多く居る。
サイト管理人2ka-tsuka(つか・つか)も、御多分のもれず、宮窪峠は嫌い。
計ったことはないけど、宮窪の交差点から15分くらいは掛かるんじゃないだろうか。
それが、今回のE-BIKEでは、なんと10分弱で越えてしまった。
しかも、軽々とである。
これには、正直驚いた。
亀老山やカレイ山のヒルクライムでは、ロードバイクよりも楽に登れたといいながらも、それなりに体力は使った。
E-BIKEの力を借りながらも、やっぱり「ハアハア、ゼーゼー」といいながら登るのである。
ところが、宮窪峠のような勾配がそれほど急ではないけれでも、距離の長い坂では、「口笛を吹きながら」登れるくらい、楽に登れてしまうのである。
どうやら、このような「激坂ではないけれども、長く続くダラダラ坂」でこそ、E-BIKEの本領発揮という場面なのかもしれない。
(違ってたらごめんなさい。かなり主観で書いています。)
ということで、E-BIKEアクションを体験してみてまとめてみた。
E-BIKEアクションの体験談まとめ
E-BIKEアクションのメリット
- しまなみ海道のメインのルートの中で、もっともキツイと言われる「宮窪峠」も、楽に超えられる。
- 橋へのアプローチ道路は、スイスイ上ることができる。
- 普段乗り慣れていない人でも、しまなみ随一の展望スポット「亀老山」へも、頑張れば上ることができる。
ということで、「しまなみ海道走ってみたいけど、きついって話も聞くからどうしようかな」って思っている人には、是非E-BIKE(電動アシスト付きスポーツタイプ自転車)アクションの期間中に、しまなみ海道を体験してみて欲しい。
きっと、しまなみ海道の魅力に取りつかれて、「次は普通のバイクで挑戦してみようかな」っという、きっかけになると思う。
E-BIKEアクションのデメリット
- 6時間縛りはなんとかして欲しい。
- スピード感は、通常のロードバイクと比較すると、かなり劣るので、坂を下りながら海に飛び込んでいくような爽快感は感じられない。
- 重いので、展望台などへ持っていって写真を撮影することなどは難しい。
E-BIKEアクションでは、条例で6時間までしか借りることができない。(公共の場合。民間のジャイアントは一泊二日でも借りられる)。
この6時間縛りは、せっかく「しまなみ海道をゆっくり散策したい」と思っている人には、致命的な欠陥だと思う。
時間に追われるポタリングくらい、つまらないものはない。
あと、普段ロードバイクに乗っているものにとっては、取り回しの「重さ」が煩わしい。
ということで、結論。
E-BIKEアクション、普段ロードバイクに乗っているものからすると、多少デメリットもあるけれど、しまなみデビューをしたいけど、ちょっと尻込みをしている人にとっては、メリットがいっぱいの、おすすめの実証実験期間だと思います。
是非、アクション期間を利用して、しまなみデビューして欲しいって、サイト管理人2ka-tsuka(つか・つか)は思うのです。
以上、E-BIKEアクションについての体験談でした。