尾道から今治 もっともポピュラーなサイクリングコースは約70km
こちらの地図は、尾道から今治への、もっともポピュラーなしまなみ海道のルートを図にしたものです。
この図のルートで、どこにも立ち寄りをしないで、尾道から今治まで走り抜けた場合、約70kmということになります。
この地図で、赤色の部分が尾道から大三島までのルートで、約40km。
紺色の部分が、大三島から今治までのルートで、約30kmのイメージです。
しまなみ海道のメインルートもアップダウンはかなりある
しまなみ海道サイクリングのメインルートは約70kmですが、途中で峠や橋へ至る登坂など、アップダウンがかなりあることにも注意が必要です。
サイクリングの中~上級者にとっては、あまり気にならないかもしれませんが、普段あまり自転車に乗っていない人や、ファミリーにとっては、これらの坂のことも考慮にいれて、ルート設定したほうがいいでしょう。
アップダウンが多くて意外にきついしまなみ海道のメインルート
しまなみ海道をはじめてサイクリングした人の声の中で、意外に多いのが
「こんなにアップダウンがあるとは思わなかった」
という声があります。
「しまなみ海道って橋の上だから、ずっと平坦だって思っていた」
そのような感想も多いです。
橋へのアプローチ道路は緩やかなのでそれほどきつくない
また、多くの方から聞かれる声に
橋までずっと登っていく道がきついんでしょ!?
そんな声も聞こえますが、橋までのアプローチ道路は、ゆるやかな勾配なので、さほどきつくありません。
しまなみ海道のメインルートの中のきつい坂ベスト3
しまなみ海道は、橋と橋の間は、島へおりて島内の一般道路を走ることになります。これらの一般道路の中で、登り坂がきつい坂について、ベスト3を紹介しようと思います。
第3位:因島アメニティー公園から因島大橋への登坂
尾道から今治へ行くときは、スピードの出る下り坂で、全く問題はないのですが、今治から尾道へ帰るとき、疲れているときに迎えるこの坂は、かなりきついです。
距離は200mほどと、全然短いのですが、勾配がきついので、疲れている体には答えます。
- 距離:約200m
- 高低差:約20m
- 平均勾配:約10パーセント
勾配10パーセントですから、今治側から走って来たサイクリングの終盤で、この坂は、かなり堪えます。
サイト管理人2ka-tsuka(つか・つか)は、はじめて今治~尾道を、ワンデーリターンをしようと思った時に、この坂で心が折れて、坂の途中から折り返してしまいました。
第2位:大山祗神社への三村峠(県道21号線)
サイクリストの聖地、「多々羅しまなみ公園」を出て、大山祗神社へと至る県道21号線。
この県道は「三村峠」という峠を越えることになります。
- 距離:1.4km
- 高低差:約70m
- 平均勾配:5パーセント
ファミリーサイクリングで、大山祗神社へ行く計画を立てている方は、途中に峠があることを、覚悟しておいて、飲み物や冷たいものを準備しておくといいでしょう。
第1位:宮窪峠
しまなみ海道のメインのルートの中で、一番の厳しい「激坂」は、大島にある「宮窪峠」を超える坂道です。
尾道側から来ると、最後の来島海峡大橋へ上る手前に、この宮窪峠を越えていかなければなりません。
上の断面図を見て頂ければわかるように、小さな峠がふたつと、宮窪峠という3つの峠があることがわかります。
今治へのゴール直前で、この三つの峠を越え、さらに来島海峡大橋へ上っていかなければならないのは、かなりハードです。
坂①
- 距離:約500m
- 高低差:約20m
- 平均勾配:約4パーセント
坂②(宮窪峠)
- 距離:約1km
- 高低差:約40m
- 平均勾配:約4パーセント
坂③
- 距離:約600m
- 高低差:約35m
- 平均勾配:約6パーセント
しまなみ海道のメインルートで一番きついのが、大島の宮窪峠です。この宮窪峠を楽に回避するルートについて紹介するページです。 今治から尾道へ向かう場合 来島海峡大橋を降りて、大島の外周道路とぶつかる場所。 この案内版を見て[…]
しまなみ海道でもっとも有名な展望台「亀老山(きろうざん)」の勾配は?
しまなみ海道の中で、もっとも有名な展望スポットが、亀老山(きろうざん)展望台です。
亀老山(きろうざん)は、上で紹介した、もっともポピュラーなメインルートからは、少しはずれたところにあります。
しまなみ海道が紹介されるときに、必ずといっていいほど使われる写真が、この亀老山(きろうざん)展望台からの、来島海峡大橋の写真だと思います。
しまなみ海道のサイクリングについて調べたことがある人は、きっとどこかでご覧になったことのあるのが、亀老山(きろうざん)です。
しまなみ海道へ来たからには、何を差し置いても亀老山には登って欲しいです。
亀老山(きろうざん)への登坂は大変きついです。だけど、登るだけの価値は、絶対にあります。
ゆっくりとでいいですし、押して上っても全然恥ずかしくないので、中~上級者の方はもとより、サイクリングに慣れていない初心者の方も、是非、この亀老山(きろうざん)には登って欲しいです。
亀老山(きろうざん)の距離や高低差・勾配は?
- 登坂の距離:約2km
- 登坂の高低差:約250m
- 平均の勾配:約12.5パーセント
亀老山(きろうざん)については、またあらためて紹介したいと思います。
激坂オンパレードの大三島の南ルートは海の眺めが素晴らしい。
大山祗神社がある大三島の南ルートは、メインルートからは外れてはいますが、風光明媚な劇坂が続く、中~上級者向けのコースです。
上の断面図をご覧頂ければわかるように、かなりの激坂が、何か所もあります。
ですので、ファミリーの方向けには、おすすめはできないのですが・・・
ただ、この大三島の南ルートは、しまなみ海道のルートの中でも、サイト管理人2ka-tsuka(つか・つか)が大好きなコースのひとつです。
坂を登りきった峠からの風景や、坂を下っていく先にある海の美しさは、メインルートからでは、なかなか感じることのできない風景でもあります。
現代アートの美術館や、伊東豊雄先生のミュージアムがあるのも、この大三島の南ルートです。
小さなお子様連れのファミリーサイクリングでは、走るのは難しいかもしれませんが、サイクリング初心者の方は、是非挑戦して頂きたいコースでもあります。
大三島の南ルートの情報
- 南ルートの距離:約26km
- 最大高低差:約76mm
- 最大勾配箇所:約4.5パーセント
しまなみ海道の一日の走行距離をどのくらいを見込めばいいか
このページのはじめで紹介しましたとおり、尾道から今治までのメインルートの距離は、約70kmです。
ですが、しまなみ海道には、メインから外れたところにも、いろいろな魅力的なスポットが点在しています。
ですので、一概に一日の走行距離を、どのくらいで見込めばいいかというのは、読者のあなたが、どのようなところへ立ち寄りたいかによって、随分と変わってくると思います。
しまなみ海道は一日で往復できなくはない。
しまなみ海道のサイクリングコースは、もっともポピュラーなルートが最短ルートです。
片道70km、往復140km。
この距離は、サイクリングの中~上級者では、一日で往復することも、全然無理な距離ではありません。
実際にサイト管理人2ka-tsuka(つか・つか)も、年に2~3回は、この、ワンデイターンをしています。
だけど、これって全然楽しくないです。
あくまで、トレーニングの目的で、ワンデイターンをしているだけであって、しまなみ海道のサイクリング初心者のかたへ、おすすめするコースではありません。
一応サイト管理人2ka-tsukaの場合の、ワンデイターンの目安の時間は、以下のとおりです。
- 今治から尾道:4時間
- 尾道で休憩:1時間
- 尾道から今治:5時間
- 走行距離:約140km
- 合計:10時間
- 平均時速:14km/hr(休憩時間も含む)
ワンデイターンをしようと思う日は、朝7時に今治を出発して、夕方5時から5時半くらいの間に帰ってくるイメージです。
10時間かけて尾道から今治までやってきた上級サイクリスト
先日、ゲストハウスで一緒になった、尾道から今治まで、10時間かけてやってきた、はじめてしまなみ海道のサイクリングにきた方がいました。
この方は、かなり自転車に乗り込んでいる人でしたが、サイコン(サイクルコンピュータ)のメータで見ると、走行距離が100kmになっていたと言っていました。
あちらこちらへ立ち寄りながら、10時間掛けてやってきたということですね。
- 尾道から今治:10時間
- 各所で立ち寄りながら
- 走行距離:約100km
- 平均時速:10km/hr(休憩時間も含む)
今治から大三島の有名店「大漁」へあちこと写真を撮影しながら行ってみた。
先日、大三島の海鮮丼の有名店「大漁」へ、どのくらい時間が掛かるだろうと思い、ゆっくりと写真を撮影しながら、掛かる時間を測ってみました。
ちなみに、今治(サンライズ糸山)から、大漁までの距離は、約35kmくらいです。
このとき掛かった時間が、約3時間でした。
- 今治(サンライズ糸山)から大三島(大漁):3時間
- 各所で立ち寄りながら
- 走行距離:約35km
- 平均時速:11km/hr(写真撮り時間を含む)
このように考えてみると、はじめてのしまなみ海道サイクリングの場合、平均時速は以下が目安かなと思います。
- 小さなお子さん連れのファミリーサイクリングの場合:時速8kmくらい
- 普段自転車に乗っていない初級者サイクリングの場合:時速10kmくらい
- 中級から上級サイクリングの場合:時速15kmくらい
このくらいで想定すると、無理のないルート設定ができると思います。
あとは、どのくらいの時間をサイクリングできるかってことですね。
参考になりなれば幸いです。